こんにちは、ペガ子です!
アニメ「BANANA FISH」のあらすじ(ネタバレ注意)と感想をまとめているシリーズ、今回は第11話です。前回のあらすじは次の通り。
ショーターを失い悲しみに暮れるアッシュ達。しかし間もなくゴルツィネが要人との顔合わせのため外出することになりました。その情報をアッシュに教え、逃亡を手助けしたユーシスですが、アッシュには「お前を必ず殺す」と宣言されるのでした。
ゴルツィネの屋敷の中を熟知していたアッシュは、武器庫から武器を得て戦闘に臨みます。マックスと二手に分かれ英二を救出したアッシュは、ボスを救わんと潜入していたギャングの子分たちと合流します。英二を彼らに預け、バナナフィッシュを世に出した諸悪の根源であるエイブラハムの下へ向かったアッシュでしたが、そこで見たのは頭がい骨を切開されたショーターの無残な亡骸でした。
エイブラハムに銃口を向け、容赦なく葬り去ったアッシュは、もうこれ以上ショーターが誰の手にも渡らないよう研究所に火を放つのでした。
そして今回の第11話『美しく呪われし者』に続きます。
それでは、”バナナフィッシュ・アニメ11話ネタバレ感想!そばにいてくれ、英二”と題し、第11話『美しく呪われし者』のあらすじからどうぞ!
目次
【BANANAFISH】アニメ第11話『美しく呪われし者』|登場人物
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- アッシュ・リンクス (声優:内田雄馬)
- 本作の主人公。ニューヨークのストリートギャングのボス。金髪に緑の瞳、美しい容姿にIQ180以上、ナイフや拳銃の腕前も人並み外れたカリスマ性のある17歳。
- 奥田英二 (声優:野島健児)
- カメラマンである伊部の助手としてニューヨークにやってきた19歳の日本人大学生。純粋で素直な性格だが、頑固で無鉄砲な一面も。
- 伊部俊一(声優:川田紳司)
- 日本のプロカメラマン。友人のマックスを頼ってニューヨークへ取材撮影へやってきた。英二の兄貴分。
- マックス・ロボ(声優:平田広明)
- 元アメリカ陸軍軍人、後にニューヨーク市警の警官を経てジャーナリストとなる。
【BANANAFISH】アニメ第11話『美しく呪われし者』|あらすじ
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そこはストリートギャングでアッシュ側についたグループのアジト。アッシュはゴルツィネの屋敷からの逃走に成功し、先にアジトに到着していた英二と仲間達に歓迎されます。そこでアッシュは食料と服の調達、タブレットやスマホの用意やバイヤーへの連絡など次々に指示を出し、二時間後に起こすよう伝えると「スイッチが切れたように」眠りについてしまいました。


二時間後、アッシュの寝起きの悪さに恐れをなす子分達は、なかなか起こしに行きません。彼らの心配をよそに、英二はアッシュの頭を叩いたりしながら起こすと、アッシュは眉間にシワを寄せながらも普通に起き上がって会話をするのでした。子分達は驚きます。「この人は何者?」と言わんばかりに。
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シャワーを浴びると早速アッシュは子分達に指示を出します。オーサーについた者達の人種構成・ボス・人数・ヤサ(アジトのこと)はどこか、情報を徹底的に集めろという的確な指示。
圧倒的なリーダーシップに、アッシュの絶対権力者の姿を見る英二でしたが、彼の本来の姿を知っているため心の中では少し複雑でした。
二人きりになると初めて世間話を始めるアッシュと英二。英二の家族のこと、アッシュが昔ハロウィンで暗闇に浮かぶジャックオーランタンを見てカボチャが嫌いになったこと・・英二はかわいいアッシュの一面を知り大笑い、アッシュは拗ねる、そんな年頃の少年同士のありふれたやり取りを交わすのでした。
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その夜、アッシュはうなされて飛び起きます。汗だくで、洗面所で顔を洗いに行くと、ふと後ろに立っている英二に気づきました。
寝室でアッシュは語り出します。
「忘れようとしたんだ。ざまぁねえな。」
初めて人を殺めた時も何も感じなかった、そんな自分が恐ろしい。そして親友のショーターまで手にかけてしまった自分を人殺しだと。
英二は言います。「自分を助けたアッシュが責を負うなら僕もだ」と。そして今は何を言っても慰めにならないかもしれないが、
世界中が君の敵に回っても、僕は君の味方だ。
僕は君のそばにいる。
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アッシュは英二の膝に泣き崩れ、呟きます。
そばにいてくれ。
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翌朝、アッシュはパソコンで忙しそうに何かをしていました。昨晩の姿はどこへやら、憎まれ口まで叩く彼に対し、立ち直りの早さに舌を巻く英二でした。
その後、マックスと親子のふりをして食事の場を設けたアッシュは、コルシカ財団の収益源”GOOSE”から大金を搾取し、ゴルツィネがマフィアのテーブルにつかざるを得ない状況を作ったことを告げます。その資金で購入するマンションに英二たちを匿うのだとも。マックスは、そのマンションにサインをするパパ、という役目を与えられました。
アッシュの計画通り高級マンションの売買契約にサインをしたマックスは、去っていくアッシュの姿を見て不安を覚えます。アッシュは英二に依存していることを直感で感じ取ったのです。そしてそれが、アッシュにとってとても危険なことだということも。
こうしてゴルツィネの動きを封じたアッシュは、いよいよオーサーとの一騎打ちに向けて、子分達とともに行動を起こし始めるのでした。
【BANANAFISH】アニメ第11話『美しく呪われし者』ネタバレ|感想
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今回は、アッシュの百面相が拝めるとてもレアで貴重な回でしたね!とっても純粋でかわいいアッシュの一面を見ることができたからこそ、彼の心の闇も際立って見えるんですよね。
アッシュはショーターの死、そしてその後亡骸に火を放たなければならなかった経緯、すべて含めてとても傷ついていたんだと思います。でも、これまで既にいろいろなことで傷つきすぎて、辛いことがありすぎたアッシュだから、体が自己防衛本能で勝手に感情に蓋をしてしまうことってあるんじゃないかな。
英二も言っていましたが、何も感じないはずはないんです。感じていたから、アッシュは苦しんでいたんです。
英二はアッシュの心を癒し、彼の言葉ひとつひとつが救いになっていったのでしょう。しかし、それが故にアッシュは英二に対し、心理的に依存し始めます。しかしそれは、これまで誰にも気を許すことのない研ぎ澄まされたナイフのようだったアッシュの、唯一の弱みが生まれたことを意味します。
マックスもそれを懸念し、ユーシスもそれを忠告しています。・・やだなぁ、この伏線。
BANANAFISHは、激しい戦闘の合間にこういった、英二・アッシュの繊細な会話のやり取りがあるのですが、とても人の感情表現が豊かでセリフも練られているのが魅力なんですよね。
それが、ろくに内容も知りもしない人たちからボーイズラブ、BL!と騒がれるのが心底不快なんですけど。
そんなレベルじゃないんですよ。人間愛、って言葉ではしっくりこないんだけど、それに近い感じ。究極の友情であり人間愛なんだと思うんです。
もし、自分が英二の立場でそこまで誰かを思いやり、(人として)愛することができるか。普通はできないことだからこそ、英二は魅力的なキャラクターなんですね。
次回は12話『持つと持たぬと』です。シンが登場しますね。この子のことも気になるところです。
では、本日の”バナナフィッシュ・アニメ11話ネタバレ感想!そばにいてくれ、英二”は、ここまでです。最後までお読みいただきありがとうございました!