アニメ「BANANA FISH」のあらすじ(完全ネタバレ注意)と感想をまとめているシリーズ、今回は第23話です。
前回は、元軍人のフォックス大佐という強敵にアッシュは捕らえられ心身共にダメージを受けますが、英二達の手助けもあり脱出することに成功しました。
しかし、捕虜になった仲間は国立精神衛生センターに連れていかれ、マックスはフォックス大佐に自白剤をかけられていました。一刻の猶予もない状況・・仲間を救出する作戦会議のあと、アッシュと英二はふたりきりで語り合います。隙の生まれたその瞬間、シンの手下が月龍の指示で英二を狙い撃ちし・・。
そして今回の第23話『誰がために鐘は鳴る』に続きます。
目次
【BANANAFISH】アニメ第23話『誰がために鐘は鳴る』ネタバレ|登場人物
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- アッシュ・リンクス (声優:内田雄馬)
- 本作の主人公。ニューヨークのストリートギャングのボス。金髪に緑の瞳、美しい容姿にIQ180以上、ナイフや拳銃の腕前も人並み外れたカリスマ性のある19歳。
- 奥田英二 (声優:野島健児)
- カメラマンである伊部の助手としてニューヨークにやってきた日本人大学生。純粋で素直な性格だが、頑固で無鉄砲な一面も。アッシュより2つ年上。
- マックス・ロボ(声優:平田広明)
- 元アメリカ陸軍軍人、後にニューヨーク市警の警官を経てジャーナリストとなる。
- ディノ・F・ゴルツィネ(声優:石塚運昇)
- アッシュを拾い育てたマフィアのボス。アッシュを寵愛している。
- シン・スウ・リン(声優:千葉翔也)
- ショーター率いるチャイナタウンのギャンググループの1人。ショーターが抜けた後次期ボスとなった。
- ユーシス/李月龍 [リー・ユエルン](声優:福山潤)
- チャイニーズマフィア・李家の七男。アッシュと英二に対し嫉妬と憎しみの入り混じった感情を抱く。
- ブランカ(声優:森川智之)
- アッシュに戦闘技術を教えた家庭教師のひとり。元スペツナスの特殊工作員で本名はセルゲイ・ヴァリシコフといったが、妻の死後はその名も国も捨てて殺し屋となった。現在はカリブで隠遁生活を送っている。
- アレックス(声優:石谷春貴)
- アッシュ率いるストリートギャングのナンバーツー。ブロンドの髪に灰色の目、冷静で的確な判断ができるがカッとなりやすいところも。
- コング(声優:鷲見昂大)
- 大柄で短髪、褐色の肌を持つアッシュの子分。頭は良くないが気が良く、ボーンズと一緒にいることが多い。
- ボーンズ(声優:丹羽正人)
- 小柄で背が低く、白い肌に赤い髪を持つアッシュの子分。寝起きの悪いアッシュを起こして前歯を折られたことがある。
- ケイン・ブラッド(声優:三宅健太)
- ストリートギャングの中でも黒人で形成されたグループ「ブラックサバス」のボス。
- エドアルド・L・フォックス(声優:堀内賢雄 )
- 元フランス軍外人部隊の指揮官。公式では死亡したことになっている。
【BANANAFISH】アニメ第23話『誰がために鐘は鳴る』ネタバレ|あらすじ
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重傷を負い救急車で運ばれた英二を追おうとするアッシュを、割って入ったブランカに止められます。警察に追われる犯罪者の身であるアッシュといることで、英二も犯罪者扱いされてしまう、と。そしてぴしゃりとこう言うのでした。
いつかこうなると分かっていてなぜ彼をそばに置いた?
ただ自分の孤独を埋めたくてそばに置いたんだろう。
彼はお前が救われるために存在しているわけじゃない!
一方、シンは身内から裏切り者を出してしまったことに頭を抱えていました。しかも、アッシュが英二を傷つけた者は決して許さないことは重々承知だったにも関わらず、重傷を負わせてしまったのです。
シンはボスという立場上、国立精神衛生センターに連れて行かれた仲間たちを救出後、アッシュとの決闘を申し込みます。本来ならアッシュとは戦いたくない、ショーターのいた頃に戻りたい・・そんな自分の思いに蓋をして。アッシュもその覚悟を感じ取り、申し込みを受けます。互いに、ボスという立場があるから・・。
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逆にこれを聞いたラオは反対し激昂、グループを抜けてしまいます。グループ間の関係も最悪となった今、シンは追い詰められていました。
ホントに、ボスになんかなるんじゃなかったな・・
とはいえ、今は最優先で国立精神衛生センターに送られた仲間を救出する必要がありました。
アッシュはすぐに策を練り、仲間を指揮します。と、そこに現れたのはまさかのブランカ。
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ブランカは勝算のない戦いを挑むアッシュのために力を貸そうというのです。
事前にブランカは月龍との契約を解消していました。
自分の演じる役割に疲れた、というブランカに食い下がる月龍。しかしブランカはこう言いました。月龍とアッシュの違い、それは人を愛することを知っているか否かだと。
月龍の父は孫ほどの年が離れた少女を買い、妾にして月龍が生まれました。しかし父の死後母は兄たちに乱暴され自分の目の前で亡くなって以来、月龍は憎しみにまみれながら、李家の道具として生きてきました。
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ブランカは同様に国家の道具として生きてきた半生がありました。しかし、今は亡き妻と出会い人を愛することを知ったブランカは、アッシュもその心を持っていることに気付き大切に思っていました。だからこそ、アッシュから英二を奪うことはあってはならないと言うのです。
愛さず愛されず、憎悪と虚無だけが生きる糧の、哀れな生を生きる人間がまた1人増えることになる。
自分一人だけ救われようとするアッシュがずるいと妬む月龍ですが、ブランカはこう理解していました。
アッシュは憎んで覇者となるより、愛して滅びる道を選んだのです。
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行ってしまえ、と吐き捨てる月龍に、ブランカは優しくこう言い別れを告げるのでした。
あなたを気にかけ、愛してくれる者がきっといます。
どうか、ご自身を大切に。
ブランカはドライバーとしてアッシュと契約し、早速国立精神衛生センターへ向かいます。
しかし、まず立ち寄ったのは英二の入院している病院でした。「二度と会えないかもしれないんだぞ」。ブランカは0時には警察が巡回するので、それまでに帰ってくるようにアッシュに言います。さながらシンデレラのように。
英二の病室へはすぐに到達したものの、アッシュは英二の傍らで涙を流すだけでした。
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すすり泣くその悲しい声・・英二には聞こえていました。
この声は知っている。
サヨ・・ナラ・・。
覚えたての日本語で別れを告げ去っていくアッシュでしたが、英二は力の限りを振り絞ってその後を追います。
壁伝いに足元もおぼつかない状態で、うめくようにその名を呼ぶと、アッシュは驚いて振り向きます。
痛みに耐えかねうずくまる英二。支えようと手を伸ばすアッシュ、それに応え手を差し出す英二。
手が触れようとしたその瞬間、伊部とチャールズが駆けつけ英二は「行け」とアッシュに言い放ちます。互いに涙を流しながら、再び離れ行くふたり。シンデレラの魔法は瞬く間に解けてしまうのでした。
その頃、ゴルツィネのもとにニューズウィークからメールが届きます。
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アッシュはゲイバーで得たデータをジェシカに渡し、密かにスクープ記事を掲載する手筈が進んでいました。いよいよその発売日が迫り、ゴルツィネに通達が来たのです。
その対応のため夜中に出かけたゴルツィネを待っていたのは、アッシュたちの襲撃でした。
ゴルツィネを人質に仲間の釈放を要求するアッシュでしたが、国立精神衛生センターで立ちはだかったフォックス大佐は銃口をゴルツィネに向け発砲。マックスから自白剤で聞き出したバナナフィッシュを、今度は彼が利用しようとしていたのです。
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【BANANAFISH】アニメ第23話『誰がために鐘は鳴る』ネタバレ|感想
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この回最も印象的だったのが、このシーン。
おおよそ神に願い事などしたことがないであろうアッシュが、英二の無事を神に祈るシーンはとても美しく切なかった。
アッシュが英二のことになると我を忘れたり涙を流したり、本来の自分が出てしまうんでしょうかね。無条件で愛し愛されてる2人の関係がとても羨ましい。月龍じゃなくてもそりゃ妬ましいでしょうよ。
ブランカ、月龍の過去も今回描かれていました。月龍はシンに裏切られた気持ちで一杯かもしれないですが、いい関係になれると思うんだけどなぁ。ブランカも、「あなたが気が付かないだけだ」と言ってたので間違いないんだけど、月龍自身が己を穢れていると蔑んでいるところがあるから見えないのかもしれません。
ここまで来て、ああ、あのシーンカットされたんだなとかあのセリフカットされたんだ?とか思うようになりました。構成上どこで使われるか分からないんで、触れてなかったんですけど。こう考えるとやはり原作もう一度ちゃんと読み返したいですね・・。
いよいよ来週で最終回を迎えるBANANAFISH、観たいけど観たくない・・(´;ω;`)くうう。
次回は第24話最終回『ライ麦畑でつかまえて』です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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